月別アーカイブ: 2020年3月

第九期文字塾の募集について

◎はじめに
【新型コロナ肺炎対策について】
以下の場合、文字塾は中止します。
・メンバーが感染した場合。
・10名程度の会合が、学校または政府によって禁止された場合。

また、感染した人物と濃厚接触した可能性がある場合は、当事者はFacebookのグループへ届け出て、一回以上休み、検査の結果、陰性と判明してから復帰することとし、参加できない期間、自宅等で作業をしたPDFをメールで塾長に送り、塾長はそれをチェックしPDFをメールで返送することとします。

受講料について
・上記の理由で文字塾が中止になった場合は、それ以降の受講料を全員に返金します。(振込み手数料は塾生負担とします)
・自己都合により途中退塾した場合、それまで入金された受講料については返金いたしかねますのでご容赦下さい。

 

【第九期文字塾の募集について】
一年をかけて自分の仮名(平仮名、片仮名)をつくり、フォント化して、その成果を展示会で発表するという塾です。

日本語フォントを作ろうとすると、漢字・平仮名・片仮名・アルファベット・記号など、最低でも約1万字を制作しなければなりません。1年という期間の中で、個人で実現するのは不可能と思われるので、この塾では平仮名・片仮名にしぼって制作します。

日本語表記において、平仮名・片仮名が約6割以上を占めるなど、新しい仮名を利用することで、まったく新しい組版イメージを得ることができます。そのうえ日本で生まれたわが国固有の文字である仮名について学ぶことはとても意味のあることだと思います。

今期文字塾でも、例年どおり手で書くことを前提としながら、明朝体の仮名を作ることを基本に指導をしていきます。ただし明朝体以外の仮名書体に挑戦したいという希望があれば、可能な限りサポートはいたします。

文字塾では自分の仮名書体を作るだけにとどまらず、文字そのものの歴史や活字の歴史、活字の構造、書体デザインの考え方などにも踏み込んでレクチャーします。その中から良いデザインとは、自分らしい書体とはどういうものなのかを探り出せたら良いと思います。私はそのお手伝いをする立場です。初心者・プロを問いませんが、一年間、自分の感覚と真摯に向き合い、自分の文字を探求する粘り強さを期待します。

塾は、毎月一回の全12回です。この時間だけではおそらく完成しません。よって宿題も多くなるので、ある程度、自由な時間を確保できる方が望ましいと考えます。
なお、私はコンピュータについてはあまり詳しくないので、フォント化の方法については最小限の指導にとどまります。足りない部分は塾生のみなさんの力を借りての実施となりますのでご了解ください。

【応募資格】
・多くは宿題になるので、ある程度時間に余裕があること。
・Adobe Illustrator を使えること。
・ノートパソコンを持参できること。(Mac/Windowsどちらでも可)
・10月ごろからは、各自、フォント生成アプリケーション(Glyphs など)を用意する必要があります。
・氏名/年齢/ご職業/メールアドレス/受講の動機/使用PC/支払い方法(一括か4回の分割か)を書き入れて、メールにて送信してください。その際、課題のスケッチを添付してください。

*明朝体以外の仮名を作りたいと思う方は、応募メールにその旨をお書きください。

【課題】
「は」の文字を2種類書く
1. 既存の書体(ヒラギノ明朝、游明朝、MS明朝など)を、マネて書く(重ねて写しとるのは不可)
2. オリジナルの明朝体の「は」を書く
・市販の1ミリ方眼紙を使い、鉛筆で5センチの枠の中に書く。文字は輪郭を明確に黒く塗りつぶす。
・画像データ(JPG)にしてメールに添付する
・メールアドレス:torinomojijuku★gmail.com (送信の場合は★を@に変更してください)

■募集期間:2020年3月22日(日)〜3月29日(日)

■定員:10名程度(応募者が5名に達しない場合は実施しません)

■発表:合否は 4月6日(月)までにメールにてお知らせします

■受講料:120,000円/年間(展示会費用も含みます)
・一括支払いの場合:4月20日(月)までにお振込みください
・4回の分割の場合:4月20日(月)/7月20日(月)/10月19日(月)/1月18日(月)
*振込み口座は合格通知といっしょにお知らせいたします

■場所:阿佐谷美術専門学校

■日程:下記の土曜日(13:00~17:00)
4月25日
5月23日
6月27日
7月25日
8月29日
9月26日
10月31日
11月28日
12月19日
1月30日(以下、2021年)
2月27日
3月27日

■主催:鳥海修:1955年生まれ。游書体ライブラリー、ヒラギノシリーズなど100書体以上の制作に携わる。著書『文字を作る仕事』(晶文社)、共著『本をつくる』(河出書房新社)。京都精華大学客員教授、武蔵野美術大学非常勤講師。

–以上