月別アーカイブ: 2022年3月

松本文字塾第一期募集について

◎はじめに
【新型コロナウイルス対策について】
・入室時、体温検査と手の消毒を行い、マスク着用で実施します
・もし陽性になったら陰性になるまで自宅待機とし、軽症の場合はリモートで対応します
・陽性者と濃厚接触した可能性がある者は、Facebookのグループへ届け出て、検査後、陰性と判ってから復帰してください。参加できない期間はリモートで対応します。
・10名程度の会合が学校または政府によって禁止され、その期間が長期に及ぶことが見込まれる場合は中止することがあります

受講料について
・上記の理由で文字塾が中止になった場合は、それ以降の受講料を全員に返金します。(振込み手数料は塾生負担とします)
・自己都合により途中退塾した場合、入金された受講料については返金いたしかねますのでご容赦下さい。

 
【文字塾再開と各種変更のお知らせ】
2020年、第九期文字塾募集直後の新型コロナの蔓延に伴って開催を延期しておりましたが、この度、薄氷を踏むおもいで文字塾を再開することといたしました。
ただ2年間のコロナ禍において、社会の環境も大きく変わり、塾長の私も長野県に移住するなどの理由から、名称を「松本文字塾第一期」とし、開催地なども変更することにしました。
これまでは東京の阿佐ケ谷美術専門学校の協力を得て行っていましたが、今年から長野県松本市にある「マツモトアートセンター」で行います。
東京だったら参加できたのにと思う方もいらっしゃると思いますがご容赦ください。
松本には松本城があり、街には素敵な看板も多くあります。そうしたものに囲まれて過ごす時間もなかなか良いものです。

【変更点】
名称:松本文字塾第一期
開催場所:マツモトアートセンター 2階スペース
     〒390-0874 長野県松本市大手1-3-32 笠原ビル
     http://matsumoto-artcenter.com
開催方式:対面を基本とし、やむを得ない場合のみオンラインとします
参加費振込先:後日指定
主宰:松本タイポグラフィ研究会
協力:マツモトアートセンター
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【文字塾募集について】
一年をかけて自分の仮名(平仮名、片仮名)をつくり、フォント化して、その成果を展示会で発表するという塾です。

日本語フォントを作ろうとすると、漢字・平仮名・片仮名・アルファベット・記号など、最低でも約1万字を制作しなければなりません。1年という期間の中で、個人で実現するのは不可能と思われるので、この塾では平仮名・片仮名にしぼって制作します。

日本語表記において、平仮名・片仮名が約6割以上を占めるなど、新しい仮名を利用することで、まったく新しい組版イメージを得ることができます。そのうえ日本で生まれたわが国固有の文字である仮名について学ぶことはとても意味のあることだと思います。

今期文字塾でも、例年どおり手で書くことを前提としながら、明朝体の仮名を作ることを基本に指導をしていきます。ただし明朝体以外の仮名書体に挑戦したいという希望があれば、可能な限りサポートはいたします。

文字塾では自分の仮名書体を作るだけにとどまらず、文字そのものの歴史や活字の歴史、活字の構造、書体デザインの考え方などにも踏み込んでレクチャーします。その中から良いデザインとは、自分らしい書体とはどういうものなのかを探り出せたら良いと思います。私はそのお手伝いをする立場です。初心者・プロを問いませんが、一年間、自分の感覚と真摯に向き合い、自分の文字を探求する粘り強さを期待します。

塾は、毎月一回の全12回です。この時間だけではおそらく完成しません。よって宿題も多くなるので、ある程度、自由な時間を確保できる方が望ましいと考えます。
なお、私はコンピュータについてはあまり詳しくないので、フォント化の方法については最小限の指導にとどまります。足りない部分は塾生のみなさんの力を借りての実施となりますのでご了解ください。

【応募資格】
・多くは宿題になるので、ある程度時間に余裕があること
・Adobe Illustrator を使えること
・ノートパソコンを持参できること。(Mac/Windowsどちらでも可)
・10月ごろからは、各自、フォント生成アプリケーション(Glyphs など)を用意する必要があります
・氏名/年齢/ご職業/メールアドレス/受講の動機/使用PC/支払い方法(一括か4回の分割か)を書き入れて、メールにて送信してください。その際、課題のスケッチを添付してください

*明朝体以外の仮名を作りたいと思う方は、応募メールにその旨をお書きください。

【課題】
「は」の文字を2種類書く
1. 既存の書体(ヒラギノ明朝、游明朝、MS明朝など)を、マネて書く(重ねて写しとるのは不可)
2. オリジナルの明朝体の「は」を書く
・市販の1ミリ方眼紙を使い、鉛筆で5センチの枠の中に書く。文字は輪郭を明確に黒く塗りつぶす。
・画像データ(JPG、PDF)にしてメールに添付する
・メールアドレス:torinomojijuku★gmail.com (送信の場合は★を@に変更してください)

■募集期間:2022年3月20日(日)〜3月30日(水)

■定員:13-15名(応募者が8名に達しない場合は実施しません)

■発表:合否は 4月4日(月)までにメールにてお知らせします

■受講料:120,000円/年間(展示会費用も含みます)
・一括支払いの場合:4月18日(月)までにお振込みください
・4回の分割の場合:4月18日(月)/7月19日(火)/10月17日(月)/1月16日(月)
*振込み口座は合格通知といっしょにお知らせいたします

■場所:マツモトアートセンター 2階スペース
    〒390-0874 長野県松本市大手1-3-32 笠原ビル
    http://matsumoto-artcenter.com

■日程:下記の土曜日(13:00~17:00)
4月30日
5月28日
6月25日
7月30日
8月27日
9月24日
10月29日
11月26日
12月24日
1月28日(以下、2023年)
2月25日
3月25日

■塾長:鳥海修:1955年生まれ。游書体ライブラリー、ヒラギノシリーズなど100書体以上の制作に携わる。著書『文字を作る仕事』(晶文社)、共著『本をつくる』(河出書房新社)、2022年、個展「もじのうみ」開催(京都dddギャラリー)。
–以上